排卵痛の治療法
排卵痛はそもそも「病気」ではないため、排卵期に多少お腹が痛くなる程度なら必ずしも治療の必要はありません。毎月強い痛みが出たり、たびたび卵巣出血になるような場合には、低用量ピルで排卵を止めて症状が改善するかどうかをみていきます。
卵巣出血で強い腹痛がある場合は、入院して様子を見ることも。また、卵巣からの出血が止まらず、お腹の中に血液がたまってきているような場合には、手術で卵巣を確認し、出血部分を止血することもあります。
つぎに、排卵痛の受診の目安は痛みの強さと期間について。排卵痛かな?と思ったら、まずは基礎体温をつけて痛みが出るタイミングが排卵の時期と合っているかどうかを見てみましょう。明らかに排卵痛であっても、それが1~2日の軽い腹痛程度なら受診や治療の必要はあまりありません。
受診の目安としては、毎月痛み止めが必要なほどの痛みが排卵期にも出現したり、痛みが3日以上続いたりする場合。毎月症状が辛いようであれば、まずは2~3ヶ月ピルで排卵を止めて症状が改善するかどうかを見てみた方がいいでしょう。
また、いつもは軽い排卵痛程度ですぐに治まっていたのに、今回は立ち上がれないほど痛いあるいは痛みが1週間以上続くという場合は、すぐに受診した方が安全です。通常の排卵痛は1~2日ですぐ治まるのに、1週間以上痛みが続く場合は、卵巣出血や黄体出血の可能性が考えられるからです。